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2011年7月6日水曜日

母なるドナウにも危機迫る、湿地消失による野鳥激減

WWFの「ドナウ・カルパチア・プログラム(Danube-Carpathian Programme)」のコーディネーター、イバン・フリストフ(Ivan Hristov)氏によると、ドナウ川の水位が下がったため湿地が乾燥し、野鳥が巣を作り子育てする場所を見つけられないためだという。フリストフ氏は「これが偶発的な現象ならば長期的には問題ないが、このまま川の水位が下がり続ければ、重大な問題に直面することになるだろう」と懸念する。
ヨーロッパを代表する大河といっても良いドナウ川の環境問題に一石を投じるニュースだ。『父なる川はライン川、母なる川はドナウ川』と並び称されるだけにショックは大きいものになるだろう。ドナウ川はドイツ・オーストリアをはじめEU各国に跨っているため、EUとしてまとまって監視・保護に努めてもらいたいところだ。