東京電力は29日、福島第一原子力発電所1号機の取水口付近で今月4日朝に採取した海水から、放射性物質「テルル129m」を初めて検出したと発表した。
事故後3か月を過ぎて新しい核種が検出されたため、高濃度汚染水の流出などが疑われるが、東電は「採水の際に、なんらかの原因で混入したのではないか。ほかの放射性物質の検出値に変動はないので、汚染水が漏れるなどの異常事態が起きているとは考えられない」としている。5月には既に周辺の土壌から検出されており、今まで検出されなかったのが不思議なくらいです。福島周辺のみならず、東京・神奈川でも検出されているという話もあり、事態はさらに深刻な状況のようです。
しかし、半減期が1600万年の放射性物質「テルル129m」が海に混ざってしまっていることを考えると恐ろしい事態です。周辺でとれたものを進んで食べようと思う人は残念ながらいないでしょうし、こうなると遊泳もできなくなるでしょう。日本だけの問題ではなく、福島から海流にのってロシアやアメリカなどにも被害が拡大する恐れがあるだけに周辺各国との協力関係を早急に築き、いち早く対応策を講じてほしいと思います。