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2011年4月30日土曜日

Microsoft Appleに敗北

昨年株価でAppleに敗れたMicrosoft。ついに売上でもAppleに敗北してしまいました。開発者支援の点では明らかにAppleより先を行くMicrosoft。ここにきて、路線の見直しをしなければならないのかもしれません。
OS部門が思ったほど伸びず、この点が影響している様子。たしかに会社のPCもほとんどがWindowsXPです。Windows7ではGrapecityなどのコンポーネントが対応しないことなどが主な原因です。ユーザーさんのPCには最近ようやくWindows7を導入した企業がありますが、未だにXPが主流です。OS部門が思ったほど伸びていないのもうなずけます。
巻き返しにはMicrosoftの次なる一手、Windows8の成功にかかっているでしょう。ARM向けWindowsタブレットが出るらしいという情報は出てきているものの、どのようなものなのか未だに明らかにはなっていません。Windows8でどのようなモデルを築こうとしているのか。今年のTech Edに注目が集まりそうです。


一部のユーザーさんの中には脱Microsoftを考えているところもあります。それはMicrosoftが車輪の再発明を行う企業であると認識しだしているからだと思っています。コントロールパネルやタスクスケジューラなどを見てみても、XPの頃とあまりにも変わってしまいました。XP移行期のWindowsは必死でXPの機能を延命しようとしているように思います。
今のWindowsが直面している問題は、MacのOS9からOSXへの移行の時によく似ているように思います。
MacはOS9からXへの移行時にClassicモードを用意して、特に違和感なく、古い環境のアプリケーションをそのまま使用することができました。この当時はハード面が貧弱で、いささか動作が遅いなど不評が出ましたが、個人的にはそれほど大きな違和感なくOS9アプリを使っていた記憶があります。さらにOSXはPowerPCからIntelへと移行をスムーズに行って来ました。この際もRosettaという環境を用意し、Intel上でPowerPCアプリをIntel用に変換するそのまま動かせるような仕組みを用意し、違和感なくスムーズに行うことが出来ました。
WindowsはVirtualPC、XPModeを搭載し、この移行に対応しようとしました。XPモードがただのVirtualPCであることが使い勝手を非常に悪いものにしてしまっています。せめてParallelsのCoherenceモードレベルで実装してくれていれば、何も問題はなかったように思うのですが。本当にMicrosoftはこういったことが苦手なようです。(一部そのように使うことができるようになってはいますが・・・。Windows7に同梱されていない時点で使いにくいことこの上ないものになっています。)
RosettaのAppleサイトでは、いかのような記述があります。
購入したアプリケーションを無駄にしない
必要なのはアプリケーションのアイコンをダブルクリックすることだけ。RosettaはバックグラウンドでPowerPCベースのアプリケーションをIntelベースのMac用に変換して実行します。エミュレーションではなく、機能が限定されることもありません。これまでと同様にお使い頂けます。Macは期待を裏切りません。

Microsoftもこれくらいの意気込みを見せてほしいものです。Microsoftのとっている方法はあまりにもユーザーのことを考えておらず、誰もが使用できるものとして提供しなかったことが今回の敗北の一因となっているように思います。