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2011年3月28日月曜日

世にも不思議な赤い海

赤い海。こんなの空想の世界にしか存在しないと思っていた。
オーストラリア、タスマニア島南西部に位置するバサースト湾。ここは知る人ぞ知る太古の海と呼ばれている。ここには透明度の高い真っ赤な海が広がっている。

周囲の植物からタンニンが流れ出し、川の水を赤く染め、その水が湾に流れ込み、海面の上部を覆うことで湾自体が赤くなるのだそうだ。言うなれば紅茶の海。なんだか美味しそう。
この赤い水は比重が軽く、しかも穏やかな波のない湾であるため、赤い水と海水の層が混ざることなく二つに分離している。赤い水に光を遮られたその下は、水深5メートルの浅瀬でも、昼でも深海のような世界が拡がっている。
深い海にいる生きものがここには生息しているそうだ。中には4億年前からほとんど姿を変えていないゾウギンザメの仲間の姿もみられるという。地球上にはまだまだ神秘的な場所が存在している。